クマモト日記
〜「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」(江副浩正・リクルート創業者)〜

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kumamoto

Author:kumamoto
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誕生日:1979年5月24日
血液型:O型
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『この夏の挑戦』
僕の生きる指針となり、志を育ててくれた小説がある。今年正月から読み始めた、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」だ。

高橋是清は、軍備調達のための資金集めに翻弄し、児玉源太郎は、軍隊そのものに命をかけ、明石元二郎は、スパイとしてロシアの後方を混乱させ、大山巌は、世界が絶望の戦いだと叫ぶ中勝つと信じて緻密な作戦を立ててきた。そして、世界でもなかった陸と海軍の絶妙な結束力をもって、何十倍もあるロシア軍隊に立ち向かっていく。

戦争好きな日本人と教えてられた日清日露戦争も、蓋を開ければ、攻めに来る外国に対して最終手段として立ち向かっていく日本人の苦渋の決断がこの小説にはある。

戦争は、避けられるなら避けて通りたい。しかし、それでも攻めてくるのならば、国を守る義務として、立ち向かっていくしかない。

一丸となって戦えるのも、全国民が、心から深く尊敬し大切に思っている明治天皇の存在であり、日本は、天皇のおかげで一つになっていた。私欲が溢れているこの世代に、ほんの100数年前までは、軍隊から農民まで一丸となって国を守ろうとしていた時代があった。


海軍大臣・山本権兵衛は、明治天皇から連合艦隊司令官に東郷元帥を抜擢した理由を聞かれ、「東郷は、運の良い男ですから」といったが、この人選の仕方もこの当時の器を知るのに好きな言葉である。

東郷元帥で僕が惚れ込んでいるシーンの一つに、こんな話がある。

開戦当時、バルチック艦隊との戦闘は、約30分たらずで大方の勝負はついていたといわれるが、何事にも慎重な東郷元帥は、開始から5時間三笠の甲板の先頭に立ち続けた。その間にも三笠には何発もの砲弾を浴びたが、安全な司令官室には戻ろうとしなかった。

「私は老人だからいつ死んでも構わない。若い君たちが行きなさい」といい最も危険な場所で指令を出し続けた。

開始から5時間後、勝負がついたと自室に戻ろうとしたとき、濡れた甲板に、元帥の渇いた靴跡がくっきりと残っていたそうである。つまり、波が高く、また砲弾で船がどんなに揺れようが、身一つ動こうとしなかったということである。

僕の想像であるが、「一歩でも動こうものなら、この日本は終わる」そうした気迫が、この話の中で伝わってくる。こうした姿勢は、明治天皇もにもあった。

「戦争の話」では終わらない「日本人の魂」がここにある。

誰が好きだとか、誰を一番尊敬するとかではなく、「こんな日本人がいたんだ」、「こんな日本があったんだ」ただそれだけに感動して、毎日読み耽った。

これを読めば、志望動機程度で悩む自分が、馬鹿らしく感じるかもしれない。
これを読めば、仕事がきついと思っている自分が情けなくなるかもしれない。
これを読めば、夢がないと嘆く自分にあきあきするかもしれない。

今僕たちがここにいる理由の一つは、「次の世代になにを残すか」であるが、では、明治の人たちは私たちにどんな思いで「この世代」を作りあげようとしたのか。

「坂の上の雲」

最後にこのタイトルの理由を知ったとき、あなたは「次の世代」について、深く考えることでしょう。


そして、この夏は、司馬遼太郎さんの「竜馬が行く」に挑戦することにした。また僕の心に使命感溢れる若者が一人が刻まれていくことだろう。

こうした歴史をOB会のときにでも語り合いたいものだ。
「ブックオフの真実」(村野まさよし/日経BP)
「ブックオフの真実」(村野まさよし/日経BP)

「素人だけで運営できる店づくり」

果たしてこうしたことが可能なのかと疑ってしまいますが、こうした仕組みを身近で実践しているのが、古本をコンビニ化したブックオフです。

本章では、古本に対する概念を覆したり、営業しなくてもお客さんが商品を持ってくるシステムを独自に作りあげたりと、とても参考になることが多く書いてあるのですが、今回僕が共感したことは、無機質な対応だとどこかで感じていたあのブックオフで「人材育成」が重要視されて運営していることです。

「業務はできるだけ簡素化、マニュアル化していますから、アルバイトがすぐにこなせるようにしています」

創業者の坂本さんの経営は、本を大事にしている感覚やいかに売れるかよりも、「人をいかに育てるか」を重要視した経営が行っています。何も知らない店員をすぐにマスターできるよう、標準化したマニュアルを作っていたり、アルバイトやパートさんでも、労務分配率や利益率などを学ばせたりしているそうです。「アルバイトを徹底的に活用せよ!」との小見出しがありますが、その意味とは、究極の全員経営者を目指したことなのです。するとどうなるか、自分でアイデアを出したりプランを立てたりしていくそうです。

事実、今のブックオフの女性の社長さんは、ブックオフ一号店のパートから始めて、主婦の視点で色々な提案をしていくことで、正社員となり、上り詰めて今社長までなったのです。現社長がすごいのもそうだと思いますが、そうしたアルバイトでも「経営」が分かるシステムを作りあげたのが、もっとすごいと思います。

また、坂本さんは新店舗を出店するときなどは必ずお店に出向くそうですが、そうした時に若者達の将来の夢や趣味などの話を熱心に聞いてあげるそうです。すると、若者たちと経営者たちとの一体感が生まれ熱い輪となっていくそうです。


「ふつうのフランチャイズの本部が言っているチェーン化や多角化というのは、商品力の開発とか立地開発であり、人を教育することに時間とお金をかけていない。」

坂本さんがいうには、企業の価値とは4月1日に入社した新人が一年後にどれだけ成長するかだとっていますが、正にその通りです。人を育てることが企業の第一目標であり、そのための道具として商品がある考え方もよいのだと思います。勝ってではありますが、企業が人を育てられなければ、売れる商品も売れなくなるのではと思います。
人を育てることが最も重要であるにも関わらず、目先だけの商品にあれこれ付け加えても、それでは商品は成長しても企業は育ちません。将来の企業を育てるのは、今の社員に他ならないのだから。そうしたことをしてきたのが、ブックオフであるのです。この章の中に好きな言葉があります。

「一生懸命になるやつ、そういうやつが立派になるためにブックオフがあるのですから」

自分もそうした「人を育てる会社」を作りたいと思っています。





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ネタ切れしないワケは、ブックオフにあり。
「内定への一言」
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「人の信頼関係」
「いま何に賭けるのか」(PHP)

女性の下着メーカー「ワコール」の社長塚本幸一さんの、戦争体験から創業、世界進出に向けた目標や組織の築き方など、ご本人が体験に基づいた本です。

生死を分ける戦争から生還された体験をもとに、自己の考えを述べるとき「本質的に私の考えを分かってもらえないのではないか」そういう不安があるそうです。そうした体験をした人の言葉とは、絶対自分の価値観の範囲だけでは判断してはダメなのだと感じたし、そうした思いでこの本も書かれているのだと思うと、言葉への重みを深く感じながら読みました。

そうした体験を乗り越えてきた塚本さんは、「これからは生かされた人間として必ず何かをやり遂げたい」という決意のもと、商品に対する思いを全力で商売に打ち込み、その行動は、真似ができるかという問題以上に、情熱と野心があります。

その中で、一番共感した箇所は、松下幸之助さんのことに触れているところです。

「最初から、立派な人間が松下に集まっているはずがないです。ところがその人間が松下をつくる、そういう人間に育てられたんです。人間誰でも長所を持っているわけですね。それに自信を与え、ひき出し、それにどんどん花を咲かせていくわけです。みんな素晴らしい能力者になっていくはずです。それが偉大な経営者だと思います。」

そうだと思います。FUNでも松下幸之助さんの「松下電器は、人を作っている会社です。併せて電器も作っています」の言葉は有名ですが、これこそ最大の人材育成であります。思えば、現在は様々な商品や便利な道具はありますが、昔からずっと変わっていないものは、「人の育て方」だと思います。

「日本という国は大家族主義を作り、その民族の和という精神を一番基本にしてやってきた、それを戦後忘れている」

こうした松下幸之助さんの言葉を知ったとき、この塚本さんも、一時期は「組合」ができて経営自体うまくいかず悩んでいたそうです。講演の中に出てきた出光経営を知り、「人間の信頼感の上に経営が作られておるんだ」と気付き、そうした経営を目指していきます。

「私自体が自分の社員を信頼できなかったら、真の経営というリーダーシップをとれるわけがない」

上の松下幸之助さんの言葉を使えば、

「最初から、立派な社員が企業にいるはずがないです。ところが社員が経営者をつくる、そういう社員に育てられたんです。社員誰でも長所を持っているわけですね。それに自信を与え、ひき出し、それにどんどん花を咲かせていくわけです。みんな素晴らしい能力者になっていくはずです。それが偉大な経営者だと思います。」

といえるのかもしれません。また、最初から立派な経営者もいないのです。お互いが学び信頼を深めてこそ、できる仕事があるのだと思います。だからこそ、「君たちが経営者によって信頼されておる社員である」とも言い切れるのだと思います。

「日本人だけができる素晴らしい人間関係の中において、はじめてできる成果だと思うのです。(略)私は日本というのは、素晴らしい精神文化を持ち、世界でも珍しい国だと思うのです。素晴らしい民族です。そういう意味ではもっと正しい自信を持ってやる時代が来たのではないかというように思います。」

「経営は、可能性の芸術」とする裏には、「人への信頼関係」が無くしては辿り着けない作品の一つなのでしょう。塚本さんが言われる本質的な部分にどこまで理解できているかは分かりませんが、「日本人だから持っている素晴らしい精神文化」を生かして、これからの仕事を見直してみるのもよいきっかけではないでしょうか。




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『「私塾が人をつくる」(大西啓義/ダイヤモンド社)』
「教育」の問題点を挙げるならば、連日放送されているTVや新聞の言葉を言いがちになってしまいます。逆に、今の「教育」の良いところを挙げるならば、一体なにがあるのでしょうか…。あるのでしょうが、パッと言えないのが今の自分です。なんでもそうだとは思いませんが、悪いや欠点ことを言うのは案外簡単なことかもしれません。

なぜ、こうしたことを考えるようになったのか、それは今回ビジネスカフェで読んだ「私塾が人をつくる」(大西啓義/ダイヤモンド社)を読んで、「教育」について考えるようになったからです。

この本には素晴らしい、「人と教育」があり、そこには「教える」ことよりも「学び合う」教師と生徒像があります。江戸時代、私塾が人気であったことの一つに「教える者と教えられる者との間に人間的な触れ合い、心の交流」があったからで、現代の画一化された教育に欠けている部分が浮き彫りになってきます。学問や知識を学ぶことを通して、人格や人間性を高めていく教育が、この時代の私塾にはありました。

緒方洪庵や中江藤樹にあるように、彼らにあるのは能力や知識以上に、生徒から自分を学ぶ姿勢があったところです。覚えの悪い生徒に対して、「私の教え方が悪いのだ。了佐の頭が悪いせいではない。」とする藤樹の一言は、教え教えられる人間的な愛情が詰まった言葉で、「学問とは、心を磨くことであり、徳や人格を陶治することが目的」とする藤樹の考えが、「人の為世の為」となる私塾となったのです。

「人を育てつつ、自分も育てる」そうした吉田松陰の考えが、生き生きとこうした私塾にはあり、人間性を育て、潜在能力を引き出す教育の結果、松下村塾からはその後の日本を担う数多くの若者が輩出されました。

「あくまで君たちの自立の精神によって、自分の内部に潜んでいる能力に磨きをかける場だ。君たちは原石だ。宝石になるための場だ。」とする洪庵の仲間と切磋琢磨する教育環境と、「学生一人ひとりが自立性と自尊心を持って勉強せよ」とする個々に対する指導方法は、学ぶ姿勢と動機付けにより、自らが情熱と熱意を持って勉学に励むことになったと思います。

現在の教育がどうのこうのということは簡単でありますが、逆に先生に対して、生徒だった自分の接し方がどうであったか、一緒に何かを学ぼうとする心構えや気概を、私塾の生徒のように持っていたのか、そうした疑問が湧き起こってきました。

全ては、教育者や教育現場のせいにする自分の姿勢もどうかと思ったのです。

燃えるような熱意を持って塾生の指導に当たったからこそ、その期待に応えて生徒も頑張ろうとやる気になります。が、逆に生徒から熱意と情熱を持って指導者に接し、その期待に応えるべく指導者が熱意を持った授業になるのも一つのやり方だと思ったのです。

そう考えていくと、今までの自分のあり方も、「受身」から抜け出せないままであったと感じます。

「教育」とは、決して学校にいる機関ではないのです。「幹を育てること、すなわち人間の本質を勉強すること」が教育するとするならば、決して期間や、誰が教師や生徒でも関係ないのです。「学ぼう」とする姿勢こそが、教育につながってくるように思えてなりません。そうすると、会社でも、「研修では、教えてくれなかった」、「知りません」ではなく、「お時間あるときに教えて下さい」や、「調べて連絡します」となります。逆に後輩やお客さんから、「どうしたらいいですか」、「君、どう思う」と聞かれる場合も、ただの質問と捉えるのではなく、情熱と熱意を持って答えていくことが、「人を育てつつ、自分も育てる」現場になると思うのです。「教え教えられる」、「教え学び合う」そうしたことは、実は、与えられる環境にあるのではなく、自分で作っていくものかもしれません。そうした場が、「教育」というのも違うのかもしれませんが、そうした姿勢は、「幹を育てること、人間の本質を勉強すること」につながっているように思います。 

質問があってから始まった「広告営業研修会」でも、この本を読んでから、この場をお借りして、こうした学びをみんなで目指していきたいと思いました。


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全力配信、「内定への一言」
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「日本的情緒」…「春宵十話」(岡潔/角川文庫/1963)
タイトルにある通り、日本の情緒や心を深く知り、また古くから続く精神の営みと、現代の教育の問題を考える内容です。それは、「伝統的精神」の存在に気付き、それとともに日本人のあり方と、不安定にある現状を分かりやすく説いているからです。「この国に古くからいる人たちには智力が実によく働く」私たち日本人の心を知り、今何が欠け、どう取り組んだらよいかそうした諸問題を考えるきっかけとなるでしょう。

著者の岡氏は、「この国の人たちは社会人の下積みになることを少しも意としないのである。努めてそうしているのではなく、そういうものには全く無関心だから、自然にそうなる」と日本人の勤勉的特質や、お互いを助け合う善行により、日本人としての美しさ、清らかさ、を説いています。ただ、そうした中でも、時代が変わっていくにつれて、「大衆の心の不変の特徴は、ものの欠点だけが目に付くこと、不公平が承知できず、また全くこらえ性がない」と現代社会を嘆き、「悪いのは自分でなく、他人だと思い込むこと」だと指摘しています。伝統的な日本人の精神が崩壊していることに警告を発しています。

「今の教育では個人の幸福が目標になっている。人生の目的がこれだから、さぁそれをやれといえば道義という肝心なものを教えないで、手を抜いている」そうした学校教育から、犬を仕込むような方法で主人に嫌われないようにし、食べていくための芸だけを仕込んでいる、そうした岡氏の表現も納得できます。「教育」という「人間形成」の場として理想はあるものの、実情は違うということではないでしょうか。こうして学んだ子供がやがて成長し教師となり、また道義なき教育を子供に教えていくというサイクルを考えたとき、「教育の崩壊」から「人間未熟児」の世界が目に見えて感じるところではないでしょうか。今、「ゆとり教育」や「いじめ問題」に対して軌道修正など対策が論じられていますが、こうしたことも、一時的かつ事後対策にしか過ぎず、行き当たりばったりのような感じを否めません。

果たして日本の教育は何を根拠にし、どこに価値を置き、何を伝承しているのか。それがはっきりとしていないことには、岡氏のいう「個人の目標」しか浮かばないのも当然です。「本当に心配しなければならないことを心配しない」というのが今の風潮であり、一種の 「どの条件を選ぶか」について必死で考えている風であるように感じます。本質的な問題には触れないのが現状のようです。つまり、個でしか考えないあまり「選んだ道でどうするか」という問いが無いのです。

「目に見えぬ神に向いて恥じざるは人の心のまことなりけり」(明治天皇)

つまり、「日本の情緒や心」を知ることは、人として豊に、そして日本人として誇りを持つ生き方を考える、そうした人と自分とに向き合う泉として捉えるとよいかもしれません。ただ、日本で生まれたからとか、日本国籍だからではなく、過去の考え方や精神を知り今の自分のあり方を改める教科書であり、さらに過去の先人に感謝できるものが日本にはあることに気付きます。これこそ、日本人としての誇りを持つきっかけとなります。

このように考えれば、岡氏が、「めちゃくちゃな教育」と警告を発していることも、これからの日本を考えたとき、「何を優先的に取り組むべきか」が分かってきます。それは、少しでも国のための人材となる学びをすることです。その学びに対してもっとも大事なのが、この「日本人の心」を知ることです。「歴史の先人の残してきた偉大な精神を、今後も大切に残し伝えていきたい」そうした使命を今私たちは背負っているのではないでしょうか。

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