
どうも私たちは、結果を急いだり、求めたりしがちです。
早く成功したいとか、手っ取り早く終わらせたいとか、
そうしたことは誰だって、考えることはあるでしょう。
それは悪いことではなく、誰もが持つ感情です。
しかし、「早くしたい」、「早く手に入れたい」と考えれば考えるほど、
実はそれは私欲にまみれた考えであったと感じます。
◆遺訓二六条
己れを愛するは
善からぬことの
第一他
普段の生活から、ちょっときつい立場になると、自分を守ろうとして、
卑怯な振る舞いをするようになります。
そうしたときにこそ、西郷さんは、「己れを捨ててこそ、正しいことが貫ける」と
自分よりも他人を第一に考える人間になるべきだ、といっています。
◆遺訓五条
幾たびか辛酸を経て
志始めて堅し
20代前半ころまでは、夢とか志とか、そうした言葉に憧れるころがありました。
言葉の響きがかっこよくて、気持ちだけが先走って、
こうした言葉を使っていたように思います。
しかし、最近歴史を学び進めていくなかで、「志」ということが何であるか、
かする程度ではありますが、なんとなく分かってきたように思います。
明治の東郷平八郎や秋山真之、西郷隆盛などの偉人をみていくと、
「己れを捨てて、正しいことを貫ぬいていくこと」
それだけにあるように思います。つまり、「無私の心」から発するものです。
最初から立派な志があるものではなく、学びながら経験しながら、またその中で、つらいことや
苦しい目に遭いながらでも、努力に努力を重ねて乗り越えていこうとする人が多くいます。
西郷さんのこの言葉は、試練が人間を鍛えることを教えてくれます。
急がず焦らず、じっくりと考え進んでいく自分をこれからも作っていきたいものです。