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クマモト日記
〜「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」(江副浩正・リクルート創業者)〜
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【2008/08/08 04:20】
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「人の動き」
昨日、お客さんと話している時に、ふと気になった言葉がありました。
「最近、人の動きはどうですか?」
求人でいう「人の動き」とは、仕事やアルバイトを辞めて、次の仕事を探している人数のことをいいます。つまり、求職者のことです。
面白いことに、この言葉をお客さんから聞くときは、いつも「反響がない」ときです。そう口にしなくても、自分のところだけが問い合わせが少ないのだろうか…、他社の状況はいったいどうなっているのだろうか…、という不安な思いが込められて聞いてくることがよくあります。
確かに、この仕事を1年してきて「人の動き」というものはあります。応募者からの問い合わせ数が、全体的に少ない時期あります。逆に集めたい人数の2倍以上も問い合わせがあることもあります。休暇を使ってお金を稼ぎたい人は長期休暇前では多いし、責任の所在が無い短期の仕事も時期によって多いです。また、何も考えなくても手足だけ動かしておくような軽作業も最近は女性にも多くなってきましたし、試験後の学生の応募数が多い時期もあります。こうしたものは時期によって人の動きが多いときと少ないときがあります。また、主婦層が働きやすい時間帯、フリーター層の電話がなりやすいキャッチ、福岡はサービス業系が人気ですが、北九州では軽作業系に人が集まりやすい(というよりも、そうした仕事がそのエリアに多いということが本当ですが…。)、などもあり、こうしたことを踏まえて紙面にも工夫をしています。
そこで今回引っ掛かった「人の動き」ですが、たくさんの求職人がいる中に求人広告を投入すれば、そのうち「いい人」が混じっているかもしれない、という期待しか込められていないのです。それはそれで正しいことではありますが、どうもこの発想は唯物的ではないかと思うのです。頭数だけでその人たちを判断しているようにしかみえないのです。
「あなたの可能性を伸ばす」、「成長させます」、「教育機関があります」などといってはいるものの、結局は、なるだけ「能力のある人」を採用したいだけの話しであって、それに見合う人に当たるまで求人広告を出し続けるだけではないかと思います。
応募者の人数が多くても、使い物にならない人間ならポイと捨ててしまう会社が本当によい会社といえるのでしょうか?「人の動き」を気にしながら、いつまでも求人広告に頼ってばかりいる人材会社とは本当に「人を育てる」ことをしているのでしょうか?
ウィ-ンの有名な心理学者アルフレッド・アドラーは、その著書でこういっている。
「他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかける。人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれる」(「人を動かす」DカーネギーP75)
この文章を、面接者と応募者に当てはめてみてはどうでしょうか?面接を落とす判断材料とするのではなく、最初に接する電話応対や面接でも、こうした気持ちで一人ひとりの人を真剣に取り組んでいけば、「人の動き」を気にすることはなく、その人本来の可能性を見出していけるきっかけになるのではないでしょうか。来てくれた(応募してくれた)人のことをもっと気になるのではないでしょうか。
お客さんの中で、人材を「集める」と「集まる」の区別をしていないことが、大きな問題だと思います。「どんな人材でも育成させる」そうした気迫ようなものがなければ、また求人を出すときに「うちの会社は読者からどうみられているのだろう」と心配するだけでしょう。今書いてて思いましたが、学生が就職活動をしているときの不安な心理と、人集めで悩んでいる企業の質が似ているように思えるのは僕だけでしょうか?
【2008/01/29 07:50】
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